一般的には次のような項目の一部が補償されています。

  • 一般医(GP)や専門医での診察料や治療費の一部
  • 入院治療費の一部
  • 薬の処方箋の一部
  • 緊急の際の救急車移送費

ただし、かかりつけの病院や医者、薬局によって料金設定が異なりますので、診察料や治療費等、個々の診察内容がはっきりと分かってからでないと具体的な補償金額は分かりません。

例えば、診察料。MBS(メディケア給付規定)の100%補償、と書かれていたとします。この規定額が37ドルだった場合、ある医者の診察料が100ドルであれば、保険でカバーされる部分は37ドルで、残りの63ドルは自己負担ということになります。

薬の処方箋で、例えば、PBS(医薬品給付規定)の100%は自己負担で、それ以上の金額の場合には1つ処方箋につき最高50ドルまで支払い、年間最高300ドルまで、と書かれていたとします。PBSの規定は処方箋によって違いますが、例えば、あるA処方箋の規定額が36ドル、実際に薬局での請求は60ドルだとすると、その差額の24ドルが補償の対象になります。薬の補償対象は処方箋のみなので、普通に薬局で買える医薬品の場合は全額自己負担ということになります。

救急車の移送料も病院によって違いますが、緊急の場合の救急車移送費用は100%補償という場合がほとんどです。ただし、自分で緊急と思っても、救急隊員や医師が緊急でないと判断した場合には、全額自己負担になりますのでご注意を。ちなみに、パースのA病院では、市内の救急車移送料は一律872ドルだそうです。(高いです!)  

基本的に留学生健康保険OSHC は1ヶ月約40ドルと安いので、あまり補償内容には期待しないほうがベストです。また、歯科治療、眼科治療、理学療法、整骨療法、自然療法、漢方薬、美容整形手術、保険契約開始以前の疾病、妊娠等については、通常、補償の対象外です。但し、保険会社によっては、オプション保険として一部の項目を別料金で補償できる場合もあります。

オーストラリアの医療費は高いので、もし、歯科治療や眼科治療などの必要がある場合には、できるだけ渡豪前に日本で検診や治療を済ませておいたほうが良いです。特に今は何ともないのでだいじょうぶ、と思っていても、とりあえず、渡航前に検診を受けておかれることをお勧めします。

トップノッチのクライアントさんで、虫歯の治療をされた方がいらっしゃいましたが、1本800ドルの請求を受けた!といわれていました。また、コンタクトレンズもできるだけ日本で愛用しているものをたくさん買って渡豪しましょう!