日本と比べて高いと思うもののほうが多いような気もしますが、オーストラリアは給与水準が高いのでモノの値段だけ比べるとかなり高く感じるかもしれません。でも、もしかすると、給与水準と物価の割合を相対的に見るとあまり変わらないか、日本よりは安いのかも?と思ったりもしますが、それでも、外食、家賃、電化製品・文具・日用品等の物品全般は高いなと思います。いわゆる、モノは何でも高いですね。オーストラリアまでの運搬費とか輸入税が結構かかってたり、人口も日本の1/5しかいないのでなかなか値段も下げられないのかなと思います。。。その点、日本は物品天国、100均充実、種類豊富でうらやましい限りです。
でも、パースだったらIKEAへ行けば、日用品や家具等は比較的安く手に入ります。モノを買うときは、何をどこで買うかによって、値段に大きな差が出ることも多いので、それを見極めることも生活するにおいて重要になってきます。
逆に、日本よりは安いなと思うものは、食料品全般、でしょうか。もちろん、日本食品とか魚介類とかはオーストラリアではマイナーまたは輸入品だったりするので高いですが、オーストラリアで一般的なものは比較的安いと思います。実際、NUMBEOの生活費の高い都市の統計によると、次のような結果が出ています。
生活費の高い都市
NUMBEOによれば、生活費が最も高い国(家賃を含む)の上位は下記の通りで、日本は10位、オーストラリアは13位にランクされています。
1位 スイス
2位 香港
3位 アイスランド
4位 ルクセンブルグ
5位 ノルウェー
6位 バハマ
7位 シンガポール
8位 アイルランド
9位 デンマーク
10位 日本
11位 オランダ
12位 アメリカ
13位 オーストラリア
ちなみに、NUMBEOの家賃を含まない生活費のランキングでは、生活費が最も高い国の上位6位に日本、そして、オーストラリアは17位とかなりの差が出ています。これはたぶん予想通り、オーストラリアは家賃が高いけれども、それ以外の生活費は比較的安くて、総合的に見ても、日本よりはオーストラリアのほうが生活費はやや安いと言えそうです。
生活費や物価指数、いろんな資料がありますが、マーサー(2018年)によると、東京は世界で2番目に物価指数が高い都市で、オーストラリアのパースは61位、シドニーは29位、メルボルンは58位、そして1位は香港、という結果になっています。
物価とは反対に、NUMBEO資料の生活の質が最も良い国のランキングでは、日本が12位対して、オーストラリアは上位の4位という結果が出ていることからも、オーストラリアは生活しやすい、住みやすい国と言えると思います。
さて、気になるのは、実際のところの物価だと思いますが、以下にいくつか品目をあげてみたいと思います。日本円換算はその日の為替相場にもよりますが、下記の値段x為替相場レート(1ドル平均80円前後)=日本円の値段と思っていいと思います。
ミネラルウォーター 500mlx12本 9.35ドル 1本当り0.78ドル
ミネラルウォーターは、スーパーでまとめ買いがお得。
普通の店や空港等で買うと1本3-5ドルはします。
牛乳 2L 2.20ドル 1L当り1.10ドル
スーパーの牛乳の値段は、今のところ、1L1ドルという取り決めになっているようです。現在、10セント上乗せになっていますが、洪水被害にあった農家を支援するための一時的な寄付金目的と告知されていました。日本の牛乳は1L200円くらいはすると思うので、オーストラリアはその半額で、味も自然な感じでおいしいと思います。
ニンジン 1キロ(5~6本) 1~2ドル
スーパーで買うと、1袋5~6本入り約1キロのニンジンが2ドル程度、安売りの時は1ドル程度です。青果マーケットだと、同じくらいの量で60~80セントくらいで買えます。
バナナ 1キロ 0.99~5ドル前後
バナナのシーズンの時には安くなりますが、スーパーでは1キロ3-5ドル前後、青果マーケットだと1キロ99セント~2ドル程度で買えます。但し、国産バナナなので、自然災害等で被害が出た場合にはすぐに値段に影響が出て、1キロ10~15ドルになったりすることもあります。
牛ミンチ 1キロ 9ドル(100g 0.90ドル)
お肉はスーパーでよく安売りがあるので、1キロ6ドル~7ドルになったりします。そういう時にまとめ買いして小分けしたものを冷凍庫で保存しておきましょう。ミンチは、牛肉以外にも、合挽き、豚肉、鶏肉、七面鳥(ターキー)もあって、値段的にも牛ミンチとさほど変わりないです。個人的にはターキーミンチが、お勧めです。
卵 1パック(12個入り)3ドル~
日本の卵は1パック10個入りで、白い卵が主流ですが、オーストラリアでは1パック12個入りで、赤卵しか見たことありません。ケージドエッグ(屋内または鳥籠飼いの鶏が産んだ卵)は安いですが、フリーレンジエッグ(屋外にも定期的に出してもらえる鶏の産んだ卵)は1.5倍くらい高くなります。メーカーにもよりますが、サイズは、M、L、LL、XL、値段はそれぞれ1ドル程度の差があります。
食パン 680g 2ドル~
食パンの面の大きさは11~12センチ角なので日本の食パンのサイズと比べると小さめですが、1斤で2ドル~買えます。日本のパンは甘みがありますが、オーストラリアのパンは欧風で味がしっかりしています。
お米 2キロ 5.30ドル
日本のようなおいしいお米はないですが、一番日本のお米の味に近いのが、Sun Rice の Medium Grain です。5キロ、10キロ入りのお米の場合は、よく半額セールがあるので、そのときを狙ってまとめ買いしておきましょう。
紅茶 1箱100袋 平均2~5ドル程度
メーカーにもよりますが、写真のTetleyテトリー紅茶1箱100袋入りで3.30ドル、安くておいしい、ミルクティーに合う少し濃いめの紅茶です(リッチで深みのある味で、全然苦くないです)。Twiningsトワイニングス紅茶も人気がありますが、普通に買うと、1箱100袋入りで10ドル前後と高めです。但し、セールの時には半額になることが多いので、そのときを狙ってゲットしましょう。
アイスクリーム 2L 4ドル~
アイスクリームは大きいタブ(タッパ)に入ったサイズのものが主流です。1つ1つバラのアイスも売ってはいますが、種類が少なくて高いので、1箱6本入りとかで箱ごと買うほうが経済的です。タブのアイスクリームはPeterピーターという昔からあるメーカーが結構どこにでも置いてあります。写真のBullaのクッキークリームアイスは、チョコクッキーとクリームが絶妙にマッチしてておいしいので、夏の暑い日にはもってこいの一品です。普通に買うと2Lで8.50ドルと高いですが、これも半額セールを狙うとお得です。
トイレットペーパー 6ロール(2枚重ね)2.70ドル~4ドル前後
3枚重ねが多いように思いますが、2枚重ねもあります。スーパーのブランドが一番安いです。
交通費
シティ内では、無料のキャットバス(猫バス)が走っています。シティ内の一般のバスや電車も、無料ゾーン内はタダです。それ以外は、通常運賃で初乗り2.20ドル~。学生は通常の約60%割引の運賃で初乗り90セント~。更に、プリペイド式のスマートライダーカードを利用すれば通常運賃に比べて10~20%割引運賃になります。
また、各ゾーン毎に利用制限時間制度が設けられているので、制限時間内は乗り放題です。例えば1ゾーンのチケットを買った場合、2時間以内は1ゾーン内であれば乗り放題、2ゾーンのチケットを買った場合には、1、2ゾーン以内であれば2時間以内乗り放題、3ゾーンの場合は、3ゾーン以内(1~3ゾーン)は3時間乗り放題になります。
スクールの生徒(小中高の生徒)は1回の乗車でどこまで乗っても70セント(各ゾーンの制限時間内)の割引運賃が適用されます。長期滞在の留学生(語学学校や専門学校、大学や大学院生等)も現地の学生と同様に学生運賃が適用されます。
但し、パースでは日本のような乗り越し清算はできないシステムになっているので、持っている切符では乗り越しになってしまったり、スマートライダーを持っていてもタグオン(乗車前にマシーンにカードをかざすこと)していなかったりした場合、駅員にそれが見つかった時点で無賃乗車で罰金(2019年現在100ドル)になってしまうので注意が必要です。 特に電車の場合は無人駅が多いので、社内に駅員が乗り込んできて切符やスマートライダーをチェックすることがよくあります。